2013年度 量子力学3(統合自然科学科) 量子力学GII(広域科学専攻相関基礎科学系)
冬学期 水曜日2限 駒場第一キャンパス16号館1階119教室
更新情報
01/28
演習問題(2)第二量子化,
演習問題(3)電磁場の量子化、経路積分,
演習問題(4)散乱問題
を掲載しました。
11/04 レポート課題(1)を出しました。
10/16 は通常通り講義します。
10/09 は2限に集中講義があるため、休講にします。
レポート課題(1)
1.演習問題(1)
のI-1からI-5を解け。
2. 講義に関する要望、苦情、感想があれば述べよ。
以上をレポートとしてまとめ、11月21日17時までに提出せよ。
提出先 16号館3階301B号室ドアにある封筒または講義後に加藤に直接提出
講義日程
[第01回]10月16日2限 ガイダンス、第二量子化(ボース粒子とフェルミ粒子、場の演算子、基礎ベクトル、状態ベクトル)
[第02回]10月23日2限 第二量子化(場の演算子を用いた物理量の表示、一粒子演算子、二粒子演算子、生成消滅演算子の定義と性質)
[第03回]10月30日2限 第二量子化(生成消滅演算子の性質)
[第04回]11月06日2限 第二量子化(生成消滅演算子を用いた物理量の表現)、電磁場の量子化(古典電磁気学の復習;Maxwell 方程式の電磁ポテンシャル表現)
[第05回]11月13日2限 電磁場の量子化(電磁場の正準方程式、正準量子化)
[第06回]11月20日2限 電磁場の量子化(電磁場の生成・消滅演算表示)
[第07回]11月27日2限 電磁場の量子化(コヒーレント状態),経路積分(概略)
[第08回]12月04日2限 経路積分
[第09回]12月11日2限 経路積分,散乱問題(散乱断面積)
[第10回]12月18日2限 散乱問題(位相のずれ)
[第11回]01月08日2限 散乱問題(位相のずれと散乱振幅、散乱断面積の関係)
[第12回]01月22日2限 散乱問題(共鳴散乱、積分方程式、ボルン近似)
[第13回]01月23日1限 散乱問題(ボルン近似、2次元散乱問題)
講義内容:量子力学I,IIの内容を踏まえた上で、主に多粒子系の量子力学の扱い方を学ぶ。ほぼ以下の順序で説明する予定
I 第二量子化
§ ボース粒子とフェルミ粒子
§ 同種粒子系 粒子交換に関する対称性
§ 場の演算子
§ 基礎ベクトル
§ 状態ベクトル
§ 物理量の第二量子化表示
§ 生成消滅演算子
II 電磁場の量子化
§ 古典電磁気学の復習(マクスウェル方程式の電磁ポテンシャル表現)
§ 電磁場の正準方程式(古典電磁気学)
§ 電磁場の量子化
§ コヒーレント状態
III経路積分
§ 変分法(解析力学のための数学的準備)
§ 解析力学(変分原理による古典力学の再定式化)
§ 経路積分(シュレーディンガー方程式とは異なる量子力学の定式化)
§ 経路積分と古典極限(経路積分が古典極限で解析力学に帰着することを示す)
§ 自由粒子の例
§ 経路積分とシュレーディンガー方程式(経路積分からシュレーディンガー方程式を導出する)
IV 散乱問題
§ 散乱振幅、散乱断面積
§ 部分波展開と位相のずれ
§ 位相のずれと散乱振幅、散乱断面積
§ 低エネルギー散乱
§ 共鳴散乱
§ 積分方程式
§ ボルン近似
§ 2次元散乱問題
前提とする知識:量子力学I,IIの範囲
成績評価:期末試験とレポート課題における得点で評価