物性理論 2011年度

夏学期 金曜日3限
16号館8階827号室

更新情報
08月09日 レポート課題を出しました。
04月04日 4月8日は休講しました
04月04日 ページを作成しました。

講義日程(実状に即して更新します)
[第01回]04月15日 オリエンテーション・線形応答理論
[第02回]04月22日 線形応答理論、遅延グリーン関数、スペクトル関数
[第03回]05月06日 線形応答理論(揺動散逸定理)
[第04回]05月13日 温度グリーン関数、線形応答理論の例I(誘電関数)
[第05回]05月20日 乱雑位相近似
[第06回]05月27日 自由電子の誘電関数
[第07回]06月10日 個別励起と集団励起
[第08回]06月17日 線形応答理論の例II (中性子散乱)
[第09回]06月24日 線形応答理論の例III (磁気共鳴)
[第10回]07月01日 トピックス1 スペクトル形状論(運動による尖鋭化と磁気共鳴)
[第11回]07月08日 トピックス2−1 対称性の破れ
[第12回]07月15日 トピックス2−2 スペクトル関数の内積空間とボゴリューボフの不等式
[第13回]補講日 トピックス2−3 マーミン・ワグナーの定理
演習I 演習II

レポート課題       平成23年8月9日

以下の項目に関連する原著論文一篇を読みレポートにまとめよ(A4 4枚から10枚程度)。

線形応答理論、揺動散逸定理、乱雑位相近似、中性子散乱、核磁気共鳴、運動による精鋭化、ガウス過程、対称性の破れ、Mermin-Wagnerの定理、Hohenbergの定理

〆切 平成23年9月9日 17:00 提出先 駒場Iキャンパス16号館3階301B号室 

関連する文献例(講義準備に用いたもの)は以下の通り(これらに限らない)

  • 線形応答理論・揺動散逸定理
  • J. B. Johnson, Phys. Re. vol. 32, 97 (1928) 実験
    H. Nyquist, Phys. Rev. vol 32, 110 (1928)
    H. B. Callen and T. A. Wellton, Phys. Rev. vol. 83 ,34 (1951)
    R. Kubo, Journal of the Physical Society of Japan, vol 12, 570 (1957)
  • 中性子散乱における散乱断面積
  • L. Van Hove, Physical Review, Vol. 95, 249 (1954)
  • 核磁気緩和におけるmotional narrowing
  • N. Bloembergen, E. M. Purcell and R. V. Pound, Physical Review, Vol. 73, 679 (1948)実験
  • 対称性の破れ
  • T. Koma and H. Tasaki, Journal of Statistical Physics, Vol. 76, 745 (1994)
    対称性の破れとはどういうものかを知りたいときに大変有益
  • Mermin-Wagner-Hohenbergの定理
  • N. D. Mermin and H. Wagner, Physical Review Letters, Vol.17, 1133 (1966)磁性体
    P. Hohenberg, Physical Review, Vol.158, 383 (1967)超流動
    Bogoliubovの不等式の導出また総和則の効き方ははHohenbergの方がわかりやすい。

そのほか、線形応答の具体例(超伝導の電磁応答、超流動の回転流応答、磁性体の帯磁率、誘電率)に関するもの、熱力学第二法則、揺遥散逸定理のgenerating expression であるJarzynski等式, スペクトル関数を用いた内積の使われ方としてprojection operator formalims, Mori formulaなども候補。